株式会社 神奈川機関紙印刷所

横浜・神奈川で企画編集からクリエイティブ、デザイン、印刷、Web制作、選挙宣伝、カラー印刷なら神奈川機関紙印刷所(きかんし印刷)へ
取材ブログ

安保法制反対 国会前抗議行動に参加して

2015年8月6日

7月17日と24日に『SEALDs』という大学生のグループが呼びかけている国会前での安保法制の抗議行動に参加しました。話題になっている安保法制めぐる国会質疑を見ていると、この法案が戦争につながる道になるかもしれないという強い危機感があります。

仕事を終え、友人から借りた首かけ式のテナードラムを片手に、電車に飛び乗り、いざ国会へ。

永田町駅出口では、警備にあたっている警察官がハンドメガホンで『抗議行動に参加される方へご案内します』『こちらから大変混雑しております、桜田門方面へお回りください』とアナウンスをしていました。

02

 警察官による抗議行動参加者への「案内」がスムーズになされているのを見て、3.11以降の毎週金曜日に行われている原発再稼働反対の抗議行動に端を発した、国会や官邸に直接抗議をするスタイルが定着していることの表れだと感じました。様々な問題の根っこに「政治のあり方」があると見いだす人も増えていると思います。

警察官の誘導に従いつつも、先に現地入りしていた知人のSNS情報を頼りに、少しでも国会前へ近づくルートを選択しましたが、数分歩いたところで、すでに歩道は人であふれかえっていました。後日報道で分かったことですが、24日は7万人が詰めかけていました。

遠くで「憲法守れ」のコールとドラム音が聞こえてきました。現地で落ち合った友人が、どうしても前の方に行きたいと言うので、人をかき分けるようにして進みました。女性の参加者が多かった印象があります。

個人個人の思いを綴ったプラカードや横断幕が目に入ってきたことも印象的でした。手書きのものから、凝ったデザインのもの、光るイルミネーションをつかったもの…オリジナル性が高いです。

なんとか国会議事堂が見える位置までたどり着き、学生達の「コール」に合わせてアピールをしました。英語まじりのコールにちょっと戸惑いましたが、野外ライブやフェスのようなノリ・雰囲気は個人的に好きでした。

01

「なんか自民党感じ悪いよね」というTwitterでトレンドになっているフレーズも使われていて、常に新しいもの、流行っているものを取り入れて発展させている工夫が見られました。

反対!反対!だけでなく「言うこと聞かせる番だ俺達が!」というフレーズも印象深いものでした。自分が主権者の一人なんだと気づかされる言葉です。SEALDsメンバーの行動力の原動力を感じさせられます。

コールの合間に学生と著名人・政治家によるスピーチがありました。とりわけ学生達の生の言葉は、実に胸を打つものでした。

学生たちの「戦争に行きたくない。殺したくないし、殺されたくない。だからこの法案には絶対反対です」という率直な訴えは、世代や立場、国を超えて、多くの人々が共有できる一致点だと思います。僕も全く同じ思いを持っています。

安倍総理や現政権に、この不安を払しょくできるのでしょうか?

安保法制を議論すればするほど、時間をかければかけるほど、内容の理解が深まるほどに、この不安は強くなります。70年続けてきた平和の国から戦争する国になるのは、本当に嫌です。

ある学生が「個人情報がネットで特定されて、嫌がらせを受けるかもしれない。就職に響くかもしれない。だから今日ここに来るのは怖かった。でも憲法を守ってほしい。戦争は嫌だというあたりまえの事を言いたくてここにきました」と発言していました。緊張しながらも、凛とした表情で訴えていました。かっこいいなと素直に思えました。

学生の皆さんが、勇気をもって立ちあがり、一人の主権者として、自分の頭で考え、言葉を紡ぎ、懸命に表現しようとしている姿に胸が熱くなりました。

今、SEALDsのメンバーは全世代に行動を呼びかけます。「自由と民主主義のために、全世代の力で戦争法案をつぶそう。本当に止めよう」と。

こうじ

PAGE TOP